歯科用語集 -ハ行
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ハイブリッドセラミックス
セラミックスと硬度プラスチックを混合させたセラミックス素材でコストを抑え、審美性を高めた素材。
純正セラミックスと比較して自然感という点では若干劣るが、性能共に高く、奥歯のような目立たない歯であればハイブリットセラミックスでも十分な審美性が得られる。
バイオセラミックス
人工の骨、歯根などに使用されるセラミックスのこと。アレルギー反応がなく、非常に丈夫で加工しやすいのが特徴。
バイオフィルム
細菌研究の分野から生まれた言葉で、固いものの表面に細菌が層をなして蓄積し、ぬめりを伴う。
口腔内の細菌のかたまりである歯垢(プラーク)もバイオフィルムのひとつ。
歯ぎしり
上あごと下あごの歯を左右にギリギリと擦り動かすことで軋音が発生。
睡眠中に歯ぎしりをすることが多く、睡眠の妨げや歯や顎の関節にダメージを与える。磨耗した歯が割れる、折れるなどのトラブルが発生。知覚過敏の原因にもなる。
抜髄
歯の神経を抜くこと。
ハーフリンガル矯正
矯正器具の半分を歯の裏側に、もう半分は表側につける矯正治療。
目立つ上の歯を裏側から矯正をし、目立ちにくい下側の歯は表から矯正をすることによって矯正治療の違和感を軽減することができる。
反対咬合
いわゆる受け口といわれる、下の前歯が上の前歯より前に出ているかみ合わせの状態。
審美的によくないだけでなく、治療の必要性が高い不正咬合である。
ヒ
皮下気腫
根管洗浄の際に生じた発泡などが原因となり皮下組織に気腫を作る症状のこと。痛みを感じることはほとんどない。
特に治療の必要はなく、多くは自然と消えていく。
ヒールオゾン
オゾンによって虫歯菌を殺菌、再石灰化を促進し、歯を治療すること。
表面麻酔
主に歯科治療で用いられる麻酔方法で歯ぐきに薬剤を塗布して歯ぐきの神経が麻痺させ、痛みを感じにくくする。
美容歯科
歯の健康を取り戻し、機能を回復させるだけではなく、それぞれのライフスタイルや職業に適した口元にすることを考え、治療を行う歯科のこと。
さまざまなコンプレックスを解消することにより歯の健康だけではなく、メンタル面の充実化も目的のひとつとされている。
フ
不正咬合
正常咬合の範囲からはずれた歯並び、かみ合わせ。健康上問題のある噛み合わせ。
歯並びがガタガタしている、出っ歯、受け口、すきっ歯、噛み合わせが深い(下の歯が見えない)など、さまざまな症状がある。
フッ素
エナメル質の結晶構造を丈夫にし、虫歯予防に効果があるとされる。フッ素塗布は1回すればよいというものでなく定期的な塗布が必要である。
部分矯正
一部の歯にだけ矯正装置を装着し、歯並びの気になる部分を矯正すること。
歯を補う治療の前処置として、歯を理想的な位置へ動かすこと(インプラントを埋入するすき間の獲得、ブリッジのために歯の平行性を獲得するなど)。
フリーエナメル
エナメル質(歯の表面を覆う一番硬い部分)自体は健康でも、その内側にある象牙質が健康でない状態になっているエナメル質のこと。
外からの力に弱く、破壊されやすい。
フロス
歯の間の隙間を清掃する器具。歯ブラシでは磨きにくい部分に使用され、歯の表面から裏側に向い、貫通させるように使う。
フロッシング
フロスを使用して歯と歯の間に付着している歯垢を取り除くことをいう。
歯垢は、ブラッシングのみで除去できないので、歯みがきとともにフロッシングを行うことがおすすめ。
プライヤー
矯正で用いるワイヤーを加工する際に用いられる、ペンチ型の道具。
ブラケット
矯正治療に使われる歯とワイヤーを固定する装置。矯正用のワイヤーをはめ込むレールのようなもの。
矯正治療で動かす歯の表面(または裏面)に、医療用の接着材でとりつける。ステンレス製、硬質プラスチック製、セラミック製などのものがある。
プラーク
歯周病や虫歯の原因となる細菌のこと。=歯垢。
プラークコントロール
プラーク(細菌)を減少させるために生活習慣などをコントロールすること。
生活面では正しい歯みがきをする、不規則な食事習慣を正すなど。治療面では歯科医院で歯石をとる、虫歯の治療をするなど。
ブラケット
矯正治療に使われる歯とワイヤーを固定する装置。最近では合成樹脂性のものが多く使われている。
プラズマライト
ホワイトニングの際に使用される光線のこと。照射すると歯に塗布した漂白剤の作用を促進し、歯を白くする。
ブリッジ
歯を失ってしまったときに人工の歯を用いて補う対処方法のひとつ。両側の残っている歯を用いて橋掛けのように補うもの。
プロービング
探針器具を使って歯周ポケットの深さを測ること。
ヘ
ヘッドギア
頭部や頸部などの口腔外に固定源を求めてゴムの力で上顎の臼歯に遠心方向への矯正力を加える装置。
ペリオ
歯周病のこと。
ペリコ
智歯周囲炎のこと。
変色歯
歯が着色していること。外因性、内因性に分けられる。
外因性の変色歯は、歯垢や歯石、タバコのヤニ、コーヒーやお茶などが原因に挙げられる。内因性の変色歯は、フッ素沈着、エナメル質や象牙質の形成不全、歯科材料の変質などが原因に挙げられる。
便宜抜歯
矯正治療において、小臼歯を抜くこと。小臼歯自体は健康な状態でも、歯並びをよくするために歯を抜くこと。
ホ
保定
矯正治療終了後にきれいになった歯並びや噛み合せを、経過観察しながら安定させること。
矯正治療終了直後は後戻りが起きやすく、きれいになった歯並びが元にもどってしまう可能性があるので、治療同様保定期間も大切になる。
補綴(ほてつ)
口腔内で欠損した部位を人工物で補うこと。
ホワイトコート
歯の表面に白いプラスチック材をコーティングさせる方法。
ホワイトニング
審美治療のひとつ。歯みがきなどで落としきれなかった色素を、薬品などを用いて白く美しくさせる治療方法。
歯科医院で行うオフィスホワイトニングと自宅で行うホームホワイトニングがある。
ホームホワイトニング
自宅で行うホワイトニング。主にマウスピースと薬剤を用いて行う。
ボンディング
歯を削らずにレジンを直接歯に接着させる審美修正のこと。
変色した部分や象牙質の露出部分、歯と歯の間の隙間を埋める際に行い、歯に直接レジンを塗り、象牙質とエナメル質の代わりを作る。